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香り華やか吟醸酒の愉しみ方

夜明け前生一本

夜明け前の吟醸酒といえば「生一本」。
華やかでフルーティーな香りがうれしい、純米吟醸です。

吟醸酒といえば「冷やして飲む」が定説のようですが、それは日本酒の自由さ。
料理やシチュエーション、熟成の度合いによって、様々な飲み方があるのです。

というわけで、吟醸酒の飲み方と愉しみ方をご紹介。

吟醸酒って?

吟醸酒とはお米を60%以下に精米し、特別に吟味して造った酒で、フルーティーな香りと上品な味、端麗で華やかななめらかさが特徴です。

そして、米だけで作った吟醸酒を、純米吟醸と言います。
精米歩合をもっと低く、特別に作った吟醸酒が、「大吟醸」です。

「吟醸酒」という呼び名は明治からあったようで、ただそのお酒は品評会用のもので、一般の市場には出まわらなかったようです。

吟醸酒はどこで買うの?

叶屋

日本酒専門店には全国の吟醸酒があります。地元のものなら酒屋さんにあります。
初めてなら、好みを聞いて紹介してくれる酒屋さんが良いでしょう。

吟醸酒にかぎらず、その土地の風土や食文化、水、酵母によって、酒は表情を変えます。
同じ山田錦を使っていても、新潟・静岡・長野・関西・九州と、違うものです。

酒屋さんには日本酒のプロがいらっしゃいますので、どんな食事が好みで、どんなシチュエーションなのか、おうち飲みなのかご贈答なのか、燗酒か冷かなど好みを伝えると、オススメを教えてくれます。

同じ銘柄でも、純米酒と本醸造などの違いがあります。もちろん、味も香りも違います。
わからなければ、聞くのが一番。まずは酒屋さんに行ってみましょう。

日本酒居酒屋って敷居が高い?

信州おさけ村

日本酒といえば料亭なんかを思い浮かべてしまいますが、最近では日本酒を揃えている居酒屋さんも多くあります。
なんといっても、自由な肴や様々なテイストの酒があり、店主のこだわりもあったりして、格式張った料亭にはない楽しさがあります。

そんな日本酒居酒屋には、吟醸酒が多くあります。
大吟醸も良いですが、「ちょっと良いお酒」ということと、日本酒が初めての女性のも飲みやすい、上品で淡麗なためいろんな料理と合いやすいので、吟醸酒はうってつけです。

そこでも、わからなければ聞く。
喉をビールで潤してからでも良し、軽めのさっぱりした酒から入るも良し、店主が好みを聞いてくれますので、どんなものがあるのか聞いてみましょう。

一般的に、最初は淡麗系さっぱりとした吟醸酒からはじめて、食中酒には料理を活かす香りの少ない純米酒、純米吟醸を、終盤にちょっとくせがあったりこっくりしたタイプを選ぶと良いでしょう。

こういう時だからと大吟醸を頼みたくなるのもわかりますが、香りが強い酒と刺身などは、吟醸香が勝ってしまい、肴の生臭さが強調されてしまう場合も。
香りの強いものも、終盤に持ってくるのが良いようです。

香りが自然なタイプの純米吟醸は、食中酒に最適。酸味のあるタイプは、油分が多い食事をさっぱりとしてくれます。
様々な食事と相性を楽しみながら、好みを見つけるのも楽しい時間です。

新橋にある「信州おさけ村」は、信州の日本酒が勢揃いした地酒ミュージアム。
今なら新酒が勢揃いです。
スタンドバーで、肴は野沢菜や信州サーモンなど信濃ならではのものも。
同じ信州の蔵でも様々なテイストがあるので、ぜひ飲み比べてみてください。
もちろん、夜明け前もありますよ。


さて、酒屋さんにて吟醸酒も手に入れた。
または、良い吟醸酒をもらった。

「どうやって飲むのが良いの?」
吟醸酒は冷やして、が通説のようですがそんなことはありません。
酒によっては燗することで、料理を引き立てる場合もあるのです。

吟醸酒の適温は

夜明け前の生一本なら、冷やして飲むのが良いです。
信州の冬は寒いので、寒い台所に置いておけば冷えてます。
普通の時なら冷蔵庫で保存するのが良いです。純米酒は味が変わりやすいので、一般的に冷蔵庫で保存しましょう。

吟醸酒は華やかなフルーティーな香りが特徴。
そのフルーティーさは、酸味とのバランスも重要です。
あまり燗をしてしまうと、そのバランスが崩れるために、「冷やして」というのですね。

「なまざけ」はそのフレッシュさを愉しむものなので冷やして飲むのが良いですが、香りが穏やかでまろやかさを感じたいと思ったら、ぬる燗もおすすめです。

去年の「生一本ひやおろし」は、熟成された酒特有のまろやかさがあり、ぬる燗にすることで香り立ち、ふんわりとした柔らかさが際立ちました。

新酒の吟醸酒は、まだ固さがあり苦味が感じられる場合もあるのですが、常温にするとやわらかくなります。
新酒のフレッシュさを愉しんだり、食前酒の場合は冷で、食事と共に、香りを愉しむなら、冷から常温というところでしょうか。
どちらにしろ、試してみるのが一番です。その酒それぞれの特徴があるので、温度によって新しい発見をしてください。

因みに、燗には「ぬる燗」「人肌燗」「熱燗」などありますが、実は冷やにも固有の名前があります。

「雪冷え」→5℃くらい
「花冷え」→10℃くらい
「涼冷え」→15℃くらい

今時期の夜明け前「生一本」なら、香りが控えめなので「花冷え」10℃くらいがバランスが取れるのでは。
それにしても、日本の言葉というのは美しいですね。

器も大切 上品な香りを引き立てる器を

生一本と硝子の器

吟醸酒は華やかな酒で、冷やで飲むことが多い酒です。
また、繊細で上品で、口に含んだ時のさらさらした感じが心地よいものです。

器はそんな間隔を邪魔しないものを。
小ぶりのガラス猪口や、ワイングラスも良いです。

最近では錫製品や銀製品もあるようですが、香りを変えてしまうものもあるので注意。
燗酒には向いているでしょう。

厚手のお猪口やゴツゴツした焼き物も、燗酒向き。
吟醸酒は、色がついていないガラス製で、薄手のものが最適。
その華やかさや上品さを引き立てるものがよいです。

お気に入りの器は、お酒に合わせていろいろ揃えておくと、新しい発見ができますよ。
日本酒居酒屋などでは、器を選ばせてくれるところもあるようで、うれしい心遣いです。


吟醸酒といっても様々で、酸味が強くパンチがあるもの、香りが芳醇なもの、香りもバナナ香やりんご、パイン、柑橘系の香りを感じるものもあります。

なので、楽しく美味しくいただけるものなら、なんでもよいのです。
ただ、合わせ方によっては料理の味を引き立てることもあり、または悪い部分が出てきてしまうことも。

吟醸酒とワイン

料理

実は、吟醸酒に合う肴は、ワインに合う食事と似ています。
日本酒といえば和食だろう!という概念をちょっと横に置くと、色々な食材や国の食事と合うことがわかります。

ワインも日本酒と同じ醸造酒で食中酒。
食事とともに飲む酒なので、食事に合わせて作られていることが多いのです。

また、最近の日本酒の傾向として、甘さやフルーティーさ、酸味が感じられるテイストが多くなっています。
食事の文化とともに、酒の味も変わっていくのですね。

香りが控えめだけど、吟醸香がフルーティーで、酸味が程よいものは、味があまり濃くないものが合います。
刺身やサラダ、生春巻きも。ただ生春巻きのハーブがパクチーだと酒が負けます。

生一本に合うのが、「野沢菜漬け」。
また、少し強めに冷やすと、ペペロンチーノなどのパスタにも。油分をスッキリとさせてくれて、フルーティーな香りとバジルなどのハーブが相性良く、食が進みます。

酒によく合うといわれる、塩辛などの珍味、蕎麦は、やっぱり純米酒・本醸造がよく合います。
新蕎麦は、ぜひ燗酒で蕎麦の香りを楽しみたいものです。

香りが強く、味にパンチがあるタイプは、食前・食中よりも食後酒に。
最初に香りが高いものを呑むと、後の料理が負けてしまうことがあります。

食事と一緒に楽しむのなら、吟醸香と酸味のバランスがとれた、長く飲み続けられるタイプのものが良いでしょう。
大吟醸でも、純米大吟醸なら香りも控えめなので、ちょっと贅沢な特別な時にどうぞ。

飲む時は、和らぎ水も一緒に。
酔い過ぎるとせっかくの香りや料理もわからなくなってしまいます。和らぎ水で、ゆっくりと時間を楽しみましょう。

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夜明け前生一本

いかがですか?
いろいろ薀蓄はありますが、何よりも「美味しく飲みたい!」の気持ちが大切。
お酒は愉しんで呑むものです。格式張ったことは何もありませんので、自由に冒険してみましょう。

吟醸酒は、日本酒初心者さんには入りやすいお酒。
一番最初に出会った日本酒で、その後の日本酒の好みが決まるといっても過言ではありません。

なんでも話せる酒屋さんを見つけて、いろいろ試していると、これはこんな料理に、とか冷やで、燗で、とわかるようになってきます。
吟醸酒は、その蔵の特徴が出る酒。その土地の風土や歴史を思いながら呑むのも粋なものです。

2月1日からは、生一本しずく採りが出荷スタート。
昔ながらの槽(ふね)で絞った、すこしだけ濁りがある、フレッシュな吟醸酒です。
こちらもお楽しみに。

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