あんちゃん日記 酒蔵修行日記~甘酒屋アンズ~

 みなさんこんにちは!

本日は、小野酒造店で麹造りの勉強をさせて頂いている

移動販売の甘酒屋アンズが記事を担当させていただきます!

よりおいしい甘酒を作るべく、

10月から小野酒造店さんで麹づくりを勉強させていただき

早、4ヵ月が経ちました。

 

 

 

小野酒造店の社長、小野能正さんの出会いは2015年の冬。

さかのぼると、もう6年前のことです。

 

2015年9月12日。

 

小野酒造店にインターン生で来ていた林君と

地域おこし協力隊の村上君が開いてくれた

『日本酒 夜明け前 ちょっといい話』という

みんなで夜明け前を飲みながら語らうイベントが行われました。

この場所では『夜明け前』を通じて

【人と人】

【人と地域】が繋がろう。というテーマで

地域から様々の年代の方が集まり、

夜明け前を飲みながら辰野町の未来について語らいました。

 

このイベントがキッカケで

私は小野能正社長に出会い、お話しする中で、

『麹を使って何かやってみない?』と声をかけていただき

私の甘酒づくりがスタートしました!!!

 

 

お客様にも、よく質問されるのですが

『なんで移動販売車で甘酒屋さん!?』

『もしかして実家が酒蔵なの!?』

 

 

 

実家がもちろん酒蔵でもなく、、、

とっても驚かれるのですが、、、

 

 

なんと実は、

私はもともと甘酒自体が苦手でした!!!!

 

 

じゃあなんで甘酒屋を始めたの??!

なにがあったの!?!?

 

 

という

ここからはさらにさかのぼって

私と甘酒が出会ったキッカケのお話です。

 

 

さかのぼる事12年前。2008年。

趣味も得意なものも何もない

どこにでもいる平凡な高校2年生でした。

 

そろそろ進学についても考えなきゃいけなくて。

周りはみんな大学に行く中・・・

なんかちょっとピンとこないというか。

やりたいなぁというものが明確にはありませんでした。

 

でもなんとなぁ~く食べる事だけは好きだったんです。

 

そんなこともあって、ある日

昔から私のことを気にかけてくださっていた料理上手なおばちゃんが

『あんちゃん、うちにご飯を食べにおいで!』と誘ってくれました。

 

 

地元の食材や旬のものをふんだんに使った、

手作りのお料理を私にたくさん食べさせてくれました。

 

 

全部が、目でも舌でも刺激的でおいしいものばかりでした。

 

 

そして、最後のデザートにヨーグルトが出てきました。

 

 

でもその上にはなんと甘酒が・・・・・・・・・・・

 

『あ・・・・

どうしよう・・・・・

どうしよう・・・・・・

甘酒だ・・・・・・・・・・・

大変・・・

苦手なものが最後に出てきた・・・・

(頭の中はどうしようでいっぱい)』

 

でもここは正直に!

苦手っていわなくちゃかもしれない・・・・!!!

と悩みに悩んで、

苦手なことを打ち明けました。

 

『内田さん・・・私甘酒あんまり食べたことないけど・・・

多分苦手だから食べられないかもしれない・・・・・・・・!!!』

 

『あ、あんなちゃん!

これはね多分大丈夫だと思うよ!』

(え!なんで!!と心の声)

 

『地元のお米と麹でできてるから!

クセはないと思うよ!』

 

『あ!そうだ、そもそも甘酒って2種類あるのって知ってる?

①米麹を使った甘酒と

②酒粕をといて作った甘酒

2種類があるんだよ~』

 

『きっと食べたことあるのは酒粕のやつだったんじゃない?

いいから食べてみ!!にっこり(^^)/』

 

 

『ほんとに・・・!?そうなの!?食べれるかな!?!?!?』

と、心して、おっかなびっくり食べてみたら・・・・・・

 

 

『・・・・ん!?!?なんだこれは!!

え・・・・何これ!!!!!!

めっちゃおいしい!!!!!!!』

 

思わずほほが緩んでしまうほど

その甘酒は癖がなく甘くてとっても美味しかったのです!!

 

『ヨーグルトに甘酒・・・考えてもみなかった・・・

アレンジしたやつなら全然いけるかも!!!!!!

いや、むしろ美味しすぎる!!!!!!!!!』

 

『でしょ?美味しいら?これなら食べれるでしょ!

美味しいし、体にもいいし、地元のものだしいいよね!』

 

『衝撃的すぎる・・・・・感動・・・・・』

 

『そんな風に言ってくれてうれしいよ~

あんなちゃん、

それにね、食べるっていう字はね

“人”を“良”くするって書くんだよ』

 

『わーーーーー!なるほど~!!!!!

めちゃくちゃ素敵。かっこいい。

食べる事を仕事にするってめっちゃかっこいいかも』

 

『うん、あんなちゃんにはぜひ

食べ物で人を感動させられるような人になってくれたら嬉しいなぁ♪』

 

 

今でも鮮明に覚えているあの日の言葉と甘酒の味。

 

 

高校生の時は『地元何もないなぁ』

『都会に行きたいなぁ』ということばかり考えていたけど

この甘酒を飲んだ時

【地元の食材だけで作られていること】

【地元の食材だけ手でこんなにおいしいものが作れるのか!】

 

と教えて貰って、

その後、

調理師学校に進学することを決めました。

 

 

 

そんな出来事があって、

『甘酒』『麹』というもので私の人生は

2008年の17歳の頃から大きく変化し、

24歳で甘酒屋アンズという移動販売の甘酒屋さんを始め、

2020年は小野酒造店にて麹づくりを勉強させてもらっています。

 

 

私の人生を大きく変えてくれた『甘酒』に使われている

『麹』は一体どんな風に作られているのか。

 

どんな思いで、どんな技術や職人の技のもと

作っていただいているものを

使わせていただいているのか・・・・・

 

それが知りたくて今年の冬、

酒造りにシーズンは小野酒造店で勉強させていただいています。

 

まだまだ分からないことだらけだけど

素晴らしい職人技術の中で、とても丁寧に大切に

作られているところに触れて毎日刺激と感動をいただいております。

 

 

とっても奥が深くて、とっても楽しいです!!!!

 

 

今の目標は『甘酒屋アンズオリジナル麹をつくる!』です!

 

 

~小野酒造店で勉強中の甘酒屋アンズでした~